日本のサウナシーンを語る上で、メディアが果たした役割は極めて大きい。マンガ家・タナカカツキ氏の原作をドラマ化した『サ道』(テレビ東京系列)は、主演の原田泰造氏が魅せるリアルな体験描写によって空前のムーブメントを巻き起こした。同作がU-NEXTなどのストリーミングサービスを通じて広く視聴されるにつれ、単なる「汗をかく場所」から「メンタルを整えるマインドフルネスの場」へと人々の認識は大きくシフトしていった。
日本サウナ・スパ協会の分析でも示される通り、近年の温浴事業は単なる設備産業の枠組みを破り、コンテンツ創造と空間体験の提供へとシフトしている。池袋という街は、アニメや舞台といったサブカルチャーの発信地であると同時に、こうした新しいライフスタイルを敏感に取り入れる柔軟性を持っている。結果として、多様なニーズに応える先進的な施設がこの地に集結することとなった。