1951年1月5日生まれ、東京都出身の多岐川裕美は、山脇学園短期大学在学中に銀座のサンリオ直営店でアルバイトをしていたところをスカウトされました。その圧倒的なプロポーションと洗練された顔立ちは、スカウト陣の目を瞬時に奪ったといいます。
東映入社後は瞬く間に頭角を現し、映画『新幹線大爆破』(1975年)など話題作への出演を重ねました。映画界にとどまらず、歌謡界にも進出してシングル『酸っぱい経験』(1980年)が大ヒットを記録。CMソングとしても広く親しまれ、知的でアンニュイな大人の女性像を確立しました。
当時のインタビューにおいて「自分の意思をしっかりと持った強い女性を演じたい」と語っていた通り、彼女の美しさは従順な人形ではなく、自立した凛々しさを伴うものであり、女性層からも絶大な支持を集めました。