社会現象にまでなったLISMOですが、時代の激流には抗えませんでした。LISMO関連のサービスは段階的に縮小され、PC用管理ソフト「LISMO Port」が2013年11月に提供終了。スマートフォン向けに提供されていた「LISMO Player」アプリも、2016年以降のリニューアルやサービス統合を経て、順次その名称を取り下げていきました。
LISMOがサービス終了へ向かった背景には、業界の構造変化による決定的な2つの理由が存在します。
第1の理由は、ガラケーからスマートフォンへの急速なシフトとエコシステムのグローバル化です。iPhoneやAndroidが台頭したことで、楽曲の管理・購入経路はAppleの「iTunes Store(のちのApple Music)」や「Google Play Music」といった世界的プラットフォームへと一気に一本化されました。国内キャリア独自の音楽配信プラットフォームを維持し続けること自体のハードルが跳ね上がったのです。
第2の理由は、音楽消費モデルが「1曲買い切り(都度課金)」から「サブスクリプション(定額聴き放題)」へ激変したことです。着うたフル時代は1曲あたり300〜400円程度を支払ってダウンロードするのが当たり前でしたが、SpotifyやApple Music、LINE MUSICといった月額制ストリーミングサービスの普及により、楽曲を「所有」する文化から「アクセス」する文化へと劇的なパラダイムシフトが起きました。