従来の映像認証技術の多くは、撮影後にデジタル署名やウォーターマークを付与する方式だった。だがこれには根本的な弱点がある。撮影から署名付与までの間に映像が改ざんされる可能性を完全には排除できない。
Lightmarkはこの問題を物理層で解決する。撮影空間そのものに高速で回転する光学パターンを投影し、その場に存在するすべてのカメラセンサーが自動的にこれを記録する仕組みだ。パターンは数ミリ秒単位で変化し、時刻情報と位置情報を含む。カメラの種類や設定に関係なく、レンズを通して入る光にこの情報が含まれるため、撮影者が意図しなくても記録される。
この技術の核心は「撮影行為が始まる前から情報が埋め込まれている」点にある。編集ソフトでフレームを削除したり、AIで背景を置き換えたりしても、残されたフレームには元の光学署名が残る。完全に消去するには全フレームを人工的に再生成する必要があり、その痕跡自体が検証可能となる。
連続回転パターンの仕組み
Lightmarkが投影する光学パターンは固定されていない。ミリ秒単位で形状と位置が変化し、タイムスタンプと空間識別子を符号化する。この連続的な変化により、映像の各フレームが撮影された正確な時刻と、撮影機器の空間内における相対位置まで記録される。
検証時には、専用のアルゴリズムが映像からパターンを抽出し、埋め込まれた情報を復号する。フレームレートや解像度が異なるカメラでも同一のパターンを読み取れるよう設計されており、スマートフォンから業務用監視カメラまで幅広い機器に対応する。