新生児の体重減少率は何%まで大丈夫?10%超のリスクと回復目安について専門的な視点から解説いたします。専門家の見解をお届けします。

生後10日を過ぎても出生体重に戻らない、あるいは増加スピードが極端に鈍い場合、背後にある新生児の体重が増えない原因を冷静に突き止める必要があります。最も頻度が高いのは、吸着(ラッチオン)が浅いために母乳を十分に吸い出せていない「授乳技術の未熟さ」や、母乳分泌の立ち上がりの遅れです。

赤ちゃんが出している母乳不足のサインを見逃さないことが大切です。以下の兆候が複数見られる場合は、飲めている量が不足している疑いがあります。

・授乳後も満足そうに眠らず、すぐに激しく泣いて欲しがる
・1回の授乳に40分以上かかり、吸いながら力尽きて寝てしまう
・おしっこの回数が1日6回未満で、おむつがずっしり重くならない
・便の色が黄色に移行せず、濃い緑色や茶色の状態が長く続く
・おむつに赤やオレンジ色の粉状の染み(尿酸塩の結晶)が頻繁に付着する

こうしたサインが確認された場合、無理に母乳だけで完母を目指そうと固執せず、粉ミルクや液体ミルクを活用した補足が不可欠です。初期のミルク補足量の目安としては、母乳をしっかり吸わせた後に1回あたり10〜20ml程度からスタートし、助産師や小児科医の指導を受けながら赤ちゃんの体重増加ペースに合わせて20〜40mlへと微調整していきます。