本大会が「都内最強の体感型花火」と称される最大の理由は、発射台船から観覧席までの圧倒的な近さにある。一般的な大都市の花火大会では数百メートル以上の安全距離が保たれることが多いが、荒川の広い川幅を利用した江東区のレイアウトでは、わずか150メートルほどの目と鼻の先から真上に向けて大輪が打ち上げられる。
空を覆い尽くすほどの光の粒子が目の中に飛び込んでくる感覚はもちろんのこと、遅れてやってくる「ドーン」という物理的な衝撃波が胸板を揺らす体験は圧巻だ。音楽と光が寸分の狂いもなくシンクロする現代の演出技術も取り入れられており、息をのむような緩急のあるプログラムが観客を魅了し続ける。