これほどの実績を持ちながら、検索エンジンやSNSで「怪しい」「使途不明」といった不穏なキーワードが浮上するのはなぜでしょうか。ネット上の反響や書き込みを精査すると、批判の多くはあしなが学生募金の配分方針と国際支援に対する誤認に端を発していることが分かります。
最大の転換点は、同会が推進する「サブサハラ・アフリカ遺児高等教育支援100年構想」に伴い、街頭募金で集まった資金の使途を「半分を日本の遺児、半分をアフリカの遺児へ」と変更した時期にあります。当時、ネット掲示板やSNSでは「国内の恵まれない子どもを助けるつもりで寄付したのに、海外へ流れているのではないか」という感情的な反発が巻き起こり、現在に至るまで尾を引いています。
しかし、財務諸表や公式発表資料を確認すると、寄付金の流れは厳密に区分経理されています。一般寄付や街頭募金の使途は事業計画書・収支計算書で詳細に開示されており、管理費の割合も国際的なNGO水準と比較して適正な範囲に収まっています。街頭で活動する学生たちの熱意と、広報・説明の解像度との間に生じたコミュニケーションのギャップが、根強い誤解を生み出す土壌となっていました。