石井正則の単独ブレイク以降、メディアやネット上では頻繁にアリtoキリギリスの不仲説が取り沙汰されるようになりました。「石井が天狗になって石塚を見下しているのではないか」「仕事量の差で関係が冷え切っている」といった噂が独り歩きした時期もあります。
しかし、真相はそうした感情的な衝突ではありません。2人は2000年代半ば以降、実質的にコンビとしての活動を休止状態にしつつも、互いの活動を冷静に見守っていました。双方がそれぞれ「役者」「タレント」として個別の居場所を築くなかで、名前だけのコンビを存続させ続けることに対し、真摯に向き合った結果が2016年12月の正式解散でした。
「漫才を演じる機会が完全になくなったにもかかわらず、コンビ名を冠したまま活動を続けるのはファンや関係者に対して不誠実である」という共通認識のもと、双方が納得して出した前向きな決断だったのです。感情のもつれによる喧嘩別れではなく、お互いの人生とキャリアを尊重した上での円満な発展的解消というのが、解散理由の核心です。