2019年に公開され、世界的な大ヒットを記録したディズニー実写版映画『アラジン』(ガイ・リッチー監督、メナ・マスード、ナオミ・スコット、ウィル・スミス出演)。この実写版において、CGだけでは生み出せない圧倒的な臨場感をもたらしたのが、中東ヨルダンでの現地大規模ロケーション撮影です。
メインロケ地となったのは、世界遺産にも登録されている「ワディ・ラム(月の谷)」と呼ばれる広大な砂漠地帯です。赤褐色の砂と天を突く奇岩群が織りなす幻想的な風景は、アラジンが魔法の絨毯で駆け抜ける砂漠や、魔法の洞窟が佇む荒野のシーンにそのまま採用されました。
さらに、古代ナバテア王国の隊商都市として名高い「ペトラ遺跡」の周辺エリアでも撮影が行われ、歴史の重みをたたえた砂岩の渓谷がスクリーンに深みを与えています。アグラバーの街並み自体はイギリス・サリー州のスタジオに組まれた巨大オープンセットですが、屋外の広大な情景にはヨルダンの本物の風土が息づいています。