シューボックス型を採用した大ホールの音響特性は、クラシック音楽の理想とされる「残響時間約2.1秒(満席時)」を見事に実現している。改修工事を経てさらにブラッシュアップされた音響環境は、舞台上の打楽器の微細な振動からヴァイオリンの消え入るようなピアニシモまで、一粒一粒の音を鮮明に客席へと届ける能力を飛躍的に向上させた。
海外の名門管弦楽団の指揮者が「ここではオーケストラの全パートが互いの音を完璧にモニターしながら演奏できる」と絶賛するように、奏者自身が発する音のレスポンスの良さも特筆すべき点だ。木材の材質や配置に至るまで計算し尽くされた空間設計が、演奏家たちのインスピレーションを最大限に引き出す潤滑油として機能している。