時代は急速に変化した。日本全国で順次施行された暴力団排除条例は、裏社会の経済基盤を根底から揺るがすこととなる。銀行口座の開設不可、不動産契約の排除、企業との取引全面禁止――。かつて隆盛を極めた資金源(シノギ)の手法は、一夜にして封殺されていった。
映画『Young Yakuza』が捉えていたのは、まさにこの法規制の波が押し寄せる直前の、極道社会の「最後の輝き」でもあった。従来のシノギが成り立たなくなる中で、組員たちはどのように生き残り模索したのか。
法改正と警察の締め付けが強まるにつれ、裏社会の経済活動は地下化・巧妙化の一途を辿る。熊谷が率いた時代のような「看板を掲げた堂々たるシノギ」は姿を消し、より見えにくい形へと変容を余儀なくされたのだった。