黒髪が一般的な日本において、あえて髪をハイトーンに染め続けるには維持費も手間もかかります。それでも彼らが金髪を選んだ背景には、笑いにかける明確な戦略や意外なエピソードが存在します。
1. 憧れのキャラクターや独自の美意識
カズレーザーさんが赤衣装と金髪を貫いているのは、名作漫画『コブラ』の主人公・コブラに憧れたことが原点です。大学時代からすでにこのスタイルを確立しており、「自分が一番好きな姿でいる」という確固たる美学が根底にあります。周囲に流されない独自のスタンスが、現在の文化人的な活躍にも直結しています。
2. 劇場での視認性とキャラクターの強調
ヤーレンズの楢原さんは、かつて黒髪だった時期もありましたが、より舞台上でパッと目を引き、軽妙洒脱な漫才スタイルを視覚的に伝えるために金髪へとシフトしました。舞台袖から飛び出してきた瞬間に「何か面白いことをしてくれそうだ」と感じさせる明るさを演出する狙いが見事に結実しています。
3. 「強面」と「人情味」のコントラスト設計
サンドウィッチマンの伊達さんは、下積み時代にコンビの方向性として「ヤクザ風・チンピラ風の男たちが実は良い奴」というコントや漫才のフォーマットを確立するために金髪にしました。ビジュアルの威圧感が高ければ高いほど、ネタ中のコミカルなセリフや礼儀正しい素顔との落差が大きくなり、笑いの爆発力を生み出しています。