Ankerの正体を探る上で欠かせないのが、発祥と本社の関係性です。結論から言えば、Ankerは「アメリカ・カリフォルニアで登記・スタートし、現在は中国・湖南省長沙市にグローバル本社を置く企業」という二面性を持っています。
創業者は、元Googleのシニアソフトウェアエンジニアであったスティーブン・ヤン(Steven Yang / 陽萌)氏です。同氏は2011年、検索大手でのキャリアを捨て、「高品質でありながら手頃な価格のノートPCバッテリーや充電器を消費者に直接届けたい」という構想のもと、米カリフォルニア州で前身企業を立ち上げました。
しかし、ハードウェア製品の圧倒的な開発スピードとサプライチェーンの効率を追求するため、製造・開発拠点を中国のテクノロジー集積地である深センおよび長沙市へと移転。親会社である「Anker Innovations(安克創新科技股份有限公司)」を設立しました。つまり、「アメリカ発祥のマーケティング・思想」と「中国の高度な製造サプライチェーン」を融合させたハイブリッド型グローバル企業がAnkerの真の姿です。