「電気代がお得になる」という経済的な側面ばかりが注目されがちですが、連続運転には機器の安全性や居住者の体調に関わる重大な盲点が潜んでいます。
第一に警戒すべきはエアコンの火事および故障リスクです。長期間連続で運転を続けると、フィルターや内部ファンにホコリが大量に吸着します。吸気効率が落ちることで内部モーターに異常発熱が生じるだけでなく、電源プラグの刃の隙間にホコリと湿気が溜まることで生じるトラッキング現象による火災リスクが増大します。また、冷房運転時に内部で発生する結露水を排出するドレンホースがホコリやカビで詰まり、室内機から水漏れを起こして壁や家電を汚損する事故も多発しています。
第二の深刻な問題が体調不良と極度の乾燥です。冷房を24時間稼働させ続けると、空気中の水分が奪われ続け、室内の相対湿度が40%以下まで低下することがあります。粘膜のバリア機能が低下して喉の痛みや肌荒れを引き起こすほか、自律神経が乱れて「だるさ」「冷えバテ」を訴える人が少なくありません。暖房運転時も同様に、温風による過乾燥がウイルスの活性化を招く要因になります。