だが、この発見がもたらした熱狂は、同時に暗い影を落としている。生息地が特定されるやいなや、世界中の富裕層コレクターや旅行者がヘリコプターをチャーターして現地へ向かおうとする動きが見られる。すでに闇市場では、この植物の株や種子が数万ドルで取引されているという噂も絶えない。
地元の環境保護団体は、一刻も早い立ち入り制限区域の指定を求めて政府に抗議活動を行っている。生態系は極めて脆弱であり、数人の人間が踏み荒らすだけで、数千年の歴史を持つ自生地が数日で壊滅する恐れがあるからだ。美しすぎるがゆえに滅ぼされる、そんな皮肉な結末は絶対に避けなければならない。