第1話から張り巡らされていた最大の謎である「赤い金魚事件」の真相は、第9話から最終回にかけて衝撃の事実とともに暴かれます。
口の中に「赤い金魚」の痕跡を残された遺体は、糀谷夕希子だけではありませんでした。木林の情報提供やミコトたちの再検証により、全国で同様の手口により病死や事故死として処理されていた女性が多数存在することが判明します。真犯人は、不動産屋の息子である高瀬文人(尾上寛之)でした。高瀬はアルファベットの「AからZ」に見立てた26人の女性を標的にし、ホルマリンを気化させて吸わせることで目立った外傷を残さず窒息死させるという、極めて残忍かつ計画的な連続殺人を繰り返していたのです。
そして、この凶行を陰で操っていたのがフリージャーナリストの宍戸理一でした。宍戸の正体は、高瀬の異常な殺人衝動を早期から察知しながら、それを止めるどころか「最高のスクープ記事」にするために高瀬を観察・扇動し、殺害記録を本として出版しようと企んでいた共犯的観察者でした。宍戸は、高瀬が犯行に使ったホルマリンの空き瓶や証拠品を硫酸で溶かして完全に隠滅し、高瀬が法的に殺人罪で起訴されないよう工作を図ります。
最終回のクライマックスにおいて、中堂は復讐のために宍戸を拉致し、毒物(ボツリヌス毒素)を用いて自白を迫ります。しかし、ミコトは「不条理な事件に復讐という不条理で返してはならない」「あなたが死んだら負けなんです」と中堂を説得。中堂は復讐の連鎖を断ち切り、ミコトたちはアメリカに埋葬されていた糀谷夕希子の遺体から微細な証拠(土壌中の微生物と犯人のDNA)を再解剖によって検出することに成功します。法廷で高瀬は26人全員の殺害を認め、宍戸も証拠隠滅や教唆などの罪で逮捕され、事件は法の下で完全な決着を迎えました。