1993年、映画『REX 恐竜物語』での主演は、彼女を天才子役としての確固たる地位へと押し上げた。続いて1994年に放送された日本テレビの歴史的テレビドラマ『家なき子』は、社会現象を巻き起こす大ヒットを記録。「同情するなら金をくれ」というフレーズは流行語となり、一躍スターダムの頂点へと駆け上がる。当時、大手芸能事務所サンミュージックプロダクションに所属していた彼女の周囲には、巨額の金と大人の思惑が渦巻いていた。
この空前のブレイクの陰で、母・安達有里の存在感はさらに増していった。現場への同行はもちろん、ギャランティの交渉や仕事の厳選に至るまで、すべての意思決定の中心には常に母がいた。事務所側との折衝やメディア対応においても異彩を放つステージママとして知られ、現場ではその苛烈な要求に周囲が圧倒される場面も少なくなかった。華々しい成功の光が強くなればなるほど、その陰に隠された親子関係の歪みもまた深く刻まれていったのである。