2026年夏から秋にかけて、テレビ画面に映る岸氏の姿に対して「あまりに痩せすぎている」「顔色がすぐれない」と視聴者から騒然とした声が上がりました。この「激やせ」の直接的な理由は、多発性骨髄腫に対する強力な抗がん剤治療と自家末梢血幹細胞移植の副作用によるものです。
治療初期に行われた抗がん剤投与では、激しい吐き気や味覚障害、倦怠感が生じ、十分な食事を摂取することが困難を極めました。さらに2026年10月下旬から敢行された自家末梢血幹細胞移植では、前処置として体内の骨髄細胞や免疫細胞を一度徹底的に叩くための「超大量化学療法」が実施されました。白血球数がほぼゼロに近い状態まで落ち込む無菌室での生活の中、口腔粘膜の炎症や下痢、急激な体重減少、そして頭髪の脱毛が一気に進行したのです。
本人が病気の公表に踏み切った背景には、「無用な憶測やデマを断ち切り、同じ病に悩む患者やその家族に客観的な一次情報を届けたい」という強い使命感がありました。テレビカメラの前で帽子を脱ぎ、治療過程のありのままの姿をさらけ出した姿勢は、多くの医療関係者やがんサバイバーから称賛を集めました。