関係性を決定づける決定打となったのが、教団の友好団体である天宙平和連合(UPF)の集会へ寄せられた安倍のビデオメッセージだった。2026年9月に開かれた集会において、安倍は文鮮明の妻であり現総裁の韓鶴子に対して惜しみない賛意を表明していた。
「韓鶴子総裁をはじめ、皆様に敬意を表します」
モニター越しに語られたこの言葉は、教団の広告塔として信者獲得や高額献金の正当化に絶大な効力を発揮した。後にYouTubeなどを通じて広くネット空間に流出し、山上被告の決意を決定的に後押しすることになる。
側近たちは「国際的な平和活動への祝意に過ぎない」と弁明を試みた。しかし、霊感商法や家庭崩壊の被害が長年社会問題化していた教団の実態を知りながら、トップへの賛辞を公に送った道義的責任はあまりに重い。