「Amazonブラックフライデー=全商品が安くなる」という認識は、厳密には正しくない。実際のセール対象は、あくまで「出品者がセールに参加した商品」に限られる。マーケットプレイス出品者の中には、セール期間中に価格を据え置くどころか、セール直前に価格を上げてから割引表示を行う「二重価格」的な手法を取るケースも過去に指摘されている。消費者庁の景品表示法に関するガイドラインでも、こうした「有利誤認表示」は問題視されており、Amazon側も監視を強化しているとされるが、利用者側のリテラシーも必要だ。
もう一つの誤解は「サイバーマンデーはブラックフライデーのおまけ」という捉え方だ。実際には、Amazonのサイバーマンデーは電子機器・PC周辺機器・ガジェット類に焦点を当てた独立色の強いセールで、ブラックフライデー本番よりも実用的な「仕事道具」が安くなりやすい。特にリモートワークの定着以降、モニターやキーボード、Webカメラなどの周辺機器はサイバーマンデーで底値を付ける傾向がある。これを知らないと、本セールで買い物を終えてしまい、数日後に同じ商品がさらに値下がりしているのを目にして後悔することになる。
さらに「ポイント還元」についても誤解が多い。Amazonのブラックフライデー期間中は、通常のAmazon Mastercardの還元率に加えて「期間限定ポイント」が上乗せされるキャンペーンが頻発する。しかし、このポイントには有効期限が短い・使える商品が限られる・還元上限があるという三つの制約がある。還元率の数字だけを見て「実質○%オフ」と計算するのは危険で、あくまで「期限内に使い切れる金額かどうか」を基準に判断すべきだ。