ドラムの歴史において「世界で最もレコーディングされたスネア」と称されるのが、ラディック(Ludwig)の「LM400(スープラフォニック)」です。1960年代の登場以来、ジョン・ボーナムをはじめ数え切れないほどのレジェンドたちが愛用し、今なおその評価は揺らぎません。
LM400が名機と呼ばれる理由は、独自のアルミ合金素材「ラディアロイ(Ludalloy)」にあります。メタル特有のクリアな抜け感を持ちながら、過剰な耳障りさがなく、まるでウッドのようなふくよかな中域を奏でます。どんなに強く叩いても音が飽和せず、弱打時のゴーストノートにも繊細に反応するため、ロック、ファンク、ポップス、ジャズに至るまで完璧に溶け込みます。
「迷ったらまずLM400を手に入れろ」と言われるのは、単なる伝統ではなく、現場でのマイキングのしやすさと圧倒的な実用性が証明されているからです。