2026年末のChatGPT登場以降、大規模言語モデル(LLM)を中心とする生成AIは爆発的な進化を遂げました。2026年現在のトレンドは、単に質問にテキストで答える「チャットボット」の領域を完全に脱却し、「自律型AIエージェント(Agentic AI)」へとシフトしています。
従来の生成AIはユーザーが都度プロンプトを入力して1問1答で作業を進めていましたが、最新のAIエージェントは「競合他社3社の新製品スペックを調査し、比較プレゼン資料をスライド形式で作成して社内チャットに下書き保存せよ」という1つの大まかなゴールを与えるだけで、自律的に複数のツールを連携操作し、作業を完了させます。
同時に注目されているのが、特定分野の作業に特化した「特化型AI」から、人間と同等以上の知的能力をあらゆる領域で発揮する「汎用人工知能(AGI: Artificial General Intelligence)」への移行プロセスです。AI研究の第一線では、複雑な論理パズルや高度な数学の証明、プログラミング設計において人間の一流エンジニアを凌駕する推論特化型モデルが実用化されつつあります。
AIの進化が指数関数的に加速し、人間の知性を超える転換点である「シンギュラリティ(技術的特異点)」の到来時期については、かつては2045年説が有力視されていましたが、近年の研究機関の予測データでは「2030年前後に限定的なAGIが実現する」との見方が現実味を帯びて語られるようになっています。