彼女の表現の原点を語る上で避けて通れないのが、鮮烈なインパクトを残したインディーズデビュー作『貴方解剖純愛歌 〜死ね〜』だ。心臓をえぐり取りたい、両目をくり抜いてポケットに入れたいといった過激なフレーズの連打は、一部ラジオ局で放送自粛措置が取られるほどの物議を醸した。
この楽曲で描かれたのは狂気的な独占欲だが、その根底にあるのは剥き出しの愛憎と身体性への執着だった。グロテスクさとエロティシズムは表裏一体であり、痛烈な言葉の裏にある脆い純情が、若者世代を中心に熱狂的な支持を集めた。
初期の衝動は決して一過性のものではない。誰にも言えない後ろ暗い感情や、身体の奥底から湧き上がる衝動を包み隠さずスケッチする姿勢は、現在の洗練されたポップソングの中にも脈々と息づいている。