静岡県民のソウルフードとして揺るぎない地位を築いてきた「炭焼きレストランさわやか」。運営母体であるさわやか株式会社は、鮮度維持と品質管理への徹底したこだわりから、本社工場から一定時間内で配送できるエリア内、つまり静岡県内のみに店舗網を限定してきた。創業者である富田重之氏が長年守り続けてきた「おいしさと安全を絶対に妥妥しない」という哲学が、他県への進出を阻む高い壁となっていたのは有名な話だ。
その鉄則が崩れた。極秘裏に進められていた「さわやか豊田店出店プロジェクト」の全貌が明らかになった時、業界関係者が最も驚いたのはその物流革新だ。愛知県豊田市という立地は、新東名高速道路や伊勢湾岸自動車道を経由すれば静岡の自社工場から直行できる絶妙なロケーションにある。鮮度を損なわずに最上級の肉を運ぶコールドチェーンの再構築が結実し、満を持しての「愛知県初出店」が現実のものとなった。