「自然の摂理だから」と発情期をそのまま放置し、交尾もさせずに我慢させ続けることは、猫にとって過酷な負担となります。交尾排卵動物である猫は、交尾をしない限り発情をエンドレスで繰り返すため、心身ともに限界を迎えてしまいます。
継続的な発情は、激しいエネルギー消耗による体重減少や免疫力低下を招きます。また、強いストレスから特発性膀胱炎を発症したり、毛づくろいを過剰に行って皮膚炎を起こしたりするケースも少なくありません。外に出たい一心で網戸を破って脱走し、交通事故や感染症に遭うリスクも跳ね上がります。
さらに深刻なのが、将来的な生殖器疾患のリスクです。発情を重ねるごとに、メス猫は子宮内に膿が溜まる命に関わる病気「子宮蓄膿症」や、悪性度が非常に高い「乳腺腫瘍」の罹患率が急増します。オス猫にとっても、慢性的な欲求不満は深刻なストレスとなり、精巣腫瘍や前立腺トラブルの原因になり得ます。