地域密着の情報発信で定評のある静岡第一テレビのグルメ特集でも、富士市内の新潮流は頻繁に取り上げられている。取材陣が熱い視線を注ぐのは、富士山の恵みである豊富な伏流水を活かした料理人たちの挑戦だ。清らかな水は、出汁の輪郭を際立たせ、米の炊きあがりを根本から変える。
近頃オープンした新店舗では、富士朝霧高原で育まれた豚肉や地鶏をメインに据え、素材の味を極限まで引き出したグリルランチが話題を呼んでいる。単なる「ごちそう」の枠を超え、テロワール(風土)を皿の上で表現する若手シェフの台頭が、地域の食偏差値を急速に引き上げている。