かつて「すっぴんとメイクのギャップ」は、時に嘲笑やコンプレックスの対象として語られることが多かった。「化粧を落としたら誰か分からない」という言葉には、どこか否定的なニュアンスが含まれていたものだ。しかし、いまや空気感は180度変わった。
現代の人々にとって、メイクは欠点を隠すための仮面ではなく、なりたい自分をクリエイトするためのプレイスツールだ。すっぴんを堂々と晒し、そこからの落差をエンタメとして楽しむオープンな姿勢は、むしろ潔くかっこいいものとして称賛されている。落差の大きさは、その人が持つ技術と自己プロデュース力の証明にほかならない。美しさの定義が多様化するなかで、素顔もメイク顔も、どちらも愛すべき自分の一部として受け入れられている。