ネット上には「夏の頭痛には冷水シャワーを浴びれば良い」「汗をかいて熱を出せば治る」といった危険な民間療法が散見されますが、これらは医学的に完全な誤りです。
急激な冷水シャワーは皮膚の毛細血管を急収縮させ、体内の熱を外へ逃がせなくするだけでなく、急激な血圧上昇による心血管事故を誘発します。また、偏頭痛の発作が起きている際に熱い風呂に入ったりサウナに入ったりすると、血管拡張がさらに進み、耐えがたい激痛へ悪化します。
【プロの結論】受診すべき危険サインと日常生活のセルフケア基準
暑さによる頭痛が発生した際、救急車(119番)を呼ぶべきか、あるいは自力受診で良いのかを判断する基準は以下の通りです。
【即座に救急車を呼ぶべき危険なサイン】
・呼びかけに対する返答がおかしい、意識が朦朧としている
・自力で水分や経口補水液を摂取できない、吐いてしまう
・手足のしびれ、痙攣、まっすぐ歩けない
・体温が39℃以上あり、皮膚が熱くて汗が出ていない
【慎重に医療機関を受診すべき基準】
涼しい環境で30分以上安静にし、水分・塩分を補給しても頭痛やだるさが改善しない場合は、熱中症が進行しているサインです。無理に自力で耐えようとせず、速やかに内科や救急外来を受診してください。