童謡『たなばたさま』で歌われる「五色のたんざく」。この五色(青・赤・黄・白・黒)は、古代中国の陰陽五行説に由来しています。万物を構成する5つの要素(木・火・土・金・水)と、人間が備えるべき5つの徳(仁・礼・信・義・智)が対応しており、願い事の内容に合わせて色を選ぶのが伝統的な作法です。
言葉のセンスだけでなく、色の意味まで汲み取って短冊を選ぶ姿勢こそが、真の「センス」と言えます。
- 青(緑)[木・仁]: 友情、人間関係、自己の成長を願うときに用います。成長する樹木のように、人としての徳を高めたい時に最適です。
- 赤(朱)[火・礼]: 両親や先祖への感謝、目標に対する強い情熱を表現する色です。恩義を忘れない礼節の願いを乗せます。
- 黄[土・信]: 人間関係の信頼構築、商売繁盛、家庭の安定。土のように大地に根を張り、他者との絆を深める願いに向いています。
- 白[金・義]: 決断、欲望のコントロール、悪習の打破。金属のように硬い意思でルールを守り、自分を律する誓いに適しています。
- 黒(紫)[水・智]: 学問の上達、資格取得、知性の向上。現代では黒の代わりに高貴な「紫」がよく使われます。深く静かな水のように知識を蓄える願いにぴったりです。