この地域を語る上で外せないのが、全国的な注目を集めた「A級グルメ構想」である。B級グルメのような手軽さや安さを競うのではなく、地元の土地が育んだ本物の食材と食文化に徹底的に光を当てる。この野心的なコンセプトを打ち出し、牽引してきたのが邑南町役場だ。
地元産のキャビアや豊かな自然で育まれた石見ポーク、新鮮なオーガニック野菜。これらを極上の料理として提供するレストランには、全国から食通が押し寄せる。一過性のイベントに頼るのではなく、食の質そのものを高めることで持続可能な観光業の基盤を築き上げた手腕は、地方創生のパイオニアとして絶賛を浴びている。