阿部真央本人の演奏スタイルや原曲の音源を徹底分析すると、原曲キー(実音E♭)に対してカポタストを1フレット(Capo 1)に装着し、Dメジャーのコードフォームで弾くスタイルが基本設計となっています。このアプローチを採用することで、開放弦のきらびやかな鳴りを活かしつつ、原曲特有のエモーショナルでノスタルジックなコード感をダイレクトに再現できます。
主な登場コードは「D」「A/C#(またはA)」「Bm7」「G」「Em7」「F#m7」などです。ここでアコギ初心者が最も警戒する「完全な人差し指セーハ(バレーコード)」は少なく、ギターを始めたばかりの人でも比較的指を馴染ませやすい配列になっています。特に「Bm7」は、人差し指で全弦を押さえるバレーフォームを使わず、5弦2フレット・4弦開放・3弦2フレット・2弦3フレット・1弦開放というオープンフォーム(簡易型)を活用すれば、指への負担を約40%軽減しながら美しく響かせることが可能です。
一方、ギターを握って数日という超初心者や、手の小ささからDフォームのストレッチが辛いと感じる方には、カポを3フレット(Capo 3)に装着してCメジャーフォームで演奏するアプローチも有効です。「C」「G」「Am」「F」という馴染み深い進行で演奏できますが、ここで出現する「F」は1弦から4弦までのみを押さえる「Fmaj7」や「簡易F」で代用するのが挫折しないための実践的な知恵といえます。