お手入れの周期を思い出してほしい。足の爪を切る回数は、手の爪に比べて明らかに少ないはずだ。事実、足の爪が伸びる速さは1日約0.05ミリメートルにとどまる。アメリカ皮膚科学会の調査データによると、手の爪が根本から先端まで完全に生え変わるのに必要な期間は約半年前後。対して足の爪は、完全に生え変わるまでに9ヶ月から長いと1年以上を要する。
この圧倒的なスピード差を決定づける要因は、血流量と物理的刺激のふたつだ。手は四六時中動いている。キーボードを打つ、物を掴む、スマートフォンを操作する。こうした日常の動作が適度な刺激となり、指先の毛細血管を広げて豊富な血液を送り込む。対して心臓から最も遠い足先は、血流が滞りやすい。靴による締め付けや運動不足も重なり、爪母へ届くエネルギーの量がどうしても制限されてしまうのだ。