政党を分類する際、最も基本的かつ直感的な軸となるのが「政権を担っているか否か」という与党・野党の区分だ。内閣を組織し、政策を予算や法案として実行に移す立場にあるのが与党であり、行政運営を監視・批判しながら対案を提示して政権交代を狙うのが野党である。単独で過半数を獲得できない場合は複数の党が手を組む連立政権が樹立される。
しかし、政党の輪郭は与野党の別だけでは掴みきれない。根底にあるイデオロギーや政策理念のスペクトラムを俯瞰してこそ、各党の真の違いが鮮明になる。伝統や市場競争、日米同盟を軸とした安全保障を重視する「保守」、社会保障の充実や個人の権利、平和主義を掲げる「リベラル・中道左派」、さらには徹底した統治機構改革や規制緩和を掲げる「改革・維新系」、特定の支持母体の権利擁護や単一争点(シングルイシュー)に特化した勢力まで、その性格は多岐にわたる。
政権与党だからといって一枚岩ではなく、野党だからといって同じ方向を向いているわけでもない。各党の思想的バックボーンと妥協できる境界線を知ることこそが、混迷する政局をクリアに見通す最短ルートである。