今回の選挙戦で最も強い影を落としたのは、国会で紛糾を極めた政治資金規正法改正案をめぐる不透明感であった。政治の透明性向上を訴える野党側と、制度改革の妥当性を強調する与党側の主張は最後まで噛み合わず、有権者の不信感を拭い去るには至らなかった。
選挙期間中もこの問題は主要な争点であり続け、不祥事の渦中にあった候補者への批判は苛烈を極めた。結果として、政治資金をめぐる姿勢が曖昧だとみなされた政治家ほど、開票作業の序盤から厳しい得票率に喘ぐこととなった。国民が求めたのは単なる言い訳ではなく、実効性のある法改正と徹底した自浄作用であったことが、投開票の数字を通じて証明された形だ。