現在、高速道路網全体で未曾有の改修ラッシュが続いている。「山陽自動車道リニューアル事業」は、高度経済成長期以降に急ピッチで整備されたコンクリート床版や橋梁の劣化を防ぎ、100年先まで耐えうるインフラへと生まれ変わらせるための国家的な一大プロジェクトだ。
しかし、老朽化対策の代償として生じるのが長期の終日対面通行規制や車線規制である。老朽化した橋の床版を取り替える重工事では、数キロにわたり片側1車線へ絞り込まれる。この物理的なボトルネックが、交通量の集中する時間帯に数キロから十数キロにおよぶ大規模な渋滞を連続的に引き起こす根本原因となっている。