単なる悪夢で終わればいいが、時に高熱は患者を意図せぬ危険行動へと駆り立てる。小児や未成年者のインフルエンザ罹患時には、急に部屋を飛び出したり、ベランダから身を乗り出そうとしたりする異常行動が報告されており、注意が必要だ。
厚生労働省も毎年、インフルエンザ流行期に合わせて患者の未発達な脳や高熱によるせん妄状態に対する警戒を呼びかけている。悪夢にうなされて突然起き上がり、支離滅裂な発言(熱性うわ言)を繰り返すのは、意識障害の一種である「せん妄」が起きている兆候だ。特に発熱から最初の2日間は、高層階の窓やベランダの鍵をしっかり施錠し、患者を一人にしない環境づくりが強く求められる。