散骨需要の高まりに伴い新規参入事業者が急増した結果、利益のみを追求する業者との金銭トラブルや契約違反が相次いでいます。海洋散骨悪質業者の手口は、年々巧妙化しています。
Web広告などで「完全個別チャーター散骨が数万円」といった相場を極端に下回る安値を提示し、契約を結ばせる手法が横行しています。一般的な海洋散骨費用相場と追加請求の実情を把握しておかなければ、こうした罠に気付くことは困難です。
散骨の一般的な相場は、他の遺族と遺骨を預けて業者に撒いてもらう「合同散骨(委託代行)」で5万円〜10万円前後、家族だけで船を借り切る「個別チャーター散骨」で20万円〜40万円前後が相場です。しかし悪質な事業者の場合、「粉骨費用は別料金」「休日の出航手数料」「献酒・献花用オプションの強制」「悪天候順延時のキャンセル料・再出航料」といった名目で法外な金額を後から上乗せし、最終的な請求書が相場の倍以上に跳ね上がるケースが多発しています。
さらに許しがたい手口として、委託散骨を依頼したにもかかわらず、実際には船を出さずに遺骨を処分したり、粉骨作業を杜撰に行い別の遺骨と混ぜ合わせたりして偽造した散骨証明書を送りつける悪質事例まで発覚しています。業者選びでは、安さだけに目を奪われず、事務所の実体や船舶の保有状況、過去の実績を冷静に吟味しなければなりません。