トスカーナの州都フィレンツェに足を踏み入れると、赤屋根が織りなす圧倒的な建築・都市景観が視界いっぱいに広がる。サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂を中心に広がるこの旧市街は、町全体がユネスコ(UNESCO)世界文化遺産に登録されており、ルネサンス芸術の息吹が今なお至る所に息づいている。
一方、水上の迷宮ヴェネツィアでは、運河沿いに建ち並ぶゴシック様式の貴族館が水面に揺れる。車が一切入れないこの街では、石橋を渡る足音とゴンドラを漕ぐ水の音だけが響き渡る。独自の都市計画と水と共に生きてきた歴史は、まさに世界文化遺産の真髄といえる。