毎年年末に発表される「ユーキャン新語・流行語大賞」(自由国民社主催)は、その年の社会相を映し出す年鑑として機能してきた。しかし、同賞でトップテンや大賞に輝いた言葉ほど、翌年以降に「死語」化しやすいという現象は長年指摘されている。大賞を受賞したことで一気に大衆化し、消費され尽くしてしまうことが主因だ。
自由国民社が長年にわたり記録してきた言葉のアーカイブは、日本人の関心がいかに移り気であるかを示す貴重な資料でもある。メディアで過度に連呼された言葉は消費速度が極限まで早まり、賞味期限をあっという間に迎えてしまう。皮肉にも、栄誉ある賞を獲得すること自体が、その言葉にとっての「終焉へのカウントダウン」となっている側面は否定できない。