ペップ・グアルディオラ監督が求めるセンターバックの条件は、極めて特殊かつ苛烈だ。単に自陣ゴール前で相手を跳ね返すだけでなく、中盤へポジションを移してゲームを組み立てる「インバーテッド・バック」としての適性が厳しく問われる。
板倉の強みは、守備的MF(ボランチ)としてもワールドクラスのタスクをこなせる戦術的柔軟性にある。ペップは彼のプレッシング回避能力と、縦パスを一発で通す視野の広さを高く評価。相手のハイプレスを苦にせず、最終ラインから一気に攻撃のギアを上げる能力は、シティが目指す可変システムの「欠けたピース」を埋める存在として熱視線を浴びている。