かつて2000年代半ば、映画『UDON』の公開をきっかけに全国へ広がった讃岐うどんブーム。あれから約20年が経過した現在、日本うどん協会の発足や製麺技術の進化に伴い、うどんを取り巻く環境は劇的な変貌を遂げた。
単なる「安くて早い食事」という枠を超え、素材の産地や製法にこだわり抜いたクラフト思考の店舗が増加している。池袋という都市空間においても、食べログなどのレビューサイトで高評価を集める店は、伝統を守る老舗と革新的なメニューを提示する新世代店が見事に共存しているのが特徴だ。消費者の目も肥え、麺の加水量や熟成温度にまで注目が集まる時代となった。