ドラマ放送当初、あまりの変貌ぶりに一部のネットコミュニティやまとめサイトでは「重い病気を患っているのではないか」「甲状腺の病気やステロイドの副作用ではないか」といった真偽不明の憶測が飛び交いました。芸能人が急激に体型を変えた際、短絡的に健康問題を疑う風潮が生み出した典型的な誤解です。
しかし、ドラマが回を重ねるにつれて、これらの邪推は完全に払拭されることになります。主人公が平均年齢70歳以上の高齢バー「BAR OLD JACK&ROSE」で働き始め、人生の活力を取り戻していくプロセスに合わせ、池脇千鶴の演じる新の肌の艶、引き締まった表情、立ち居振る舞いのキレが見違えるように変化していったためです。
現場スタッフや共演者の証言によると、池脇千鶴はクランクイン前にあえて体重を増やし、むくみや肌荒れすらも役作りの一環として自然に演出していました。そして撮影スケジュールの進行と役柄の心の回復に同調させる形で、徐々に身体を絞り込んでいくという緻密な体重コントロールを実行していたことが明らかになっています。結果として同作の演技は批評家からも絶賛され、第47回放送文化基金賞の番組部門・演技賞をはじめとする数々の賞を総なめにしました。