医療における所見は、医師が視診や触診、あるいはレントゲンやCT画像から読み取った「客観的事実と臨床的解釈」である。患者の訴える症状(主訴)という主観データに対し、客観的根拠を与える骨格となるものだ。
一方で教育現場における通知表の所見は、児童・生徒の学習状況や行動の変容を、教員が多角的な観察に基づいて記述する「総合的な成長評価」を指す。そして一般ビジネスにおける所見は、業績データや問題事象に対して専門的な立場からくだす「見解と今後の推奨アクション」に他ならない。一見異なるように思えるが、共通しているのは「データや観察という入力」に対する「プロとしての解釈という出力」である点だ。