日本のバラエティ番組史において、女性おバカタレントの存在感を決定づけたのは2000年代後半に放送された『クイズ!ヘキサゴンII』(フジテレビ系)です。同番組から誕生した女性ユニット「Pabo」(スザンヌ、里田まい、木下優樹菜)は社会現象となり、CDリリースや各種イベントで国民的人気を博しました。
彼女たちの登場以前にも、若槻千夏や辺見えみりといったバラエティで頭角を現したタレントは存在していましたが、ヘキサゴンブームは「学力テストの低得点」をエンターテインメントへと昇華させた画期的な転換点でした。その後、鈴木奈々や重盛さと美、菊地亜美らが次世代のバラエティクイーンとして台頭し、独自のポジションを確立していきます。
当時の特番インタビューや自著・手記で語られた「求められる役割を全うするために必死だった」という生の告白が示す通り、彼女たちは単に無知だったわけではありません。分刻みで展開するスタジオ収録において、司会者の意図を瞬時に汲み取り、場の空気を温める高度なリアクション芸を担っていました。
現在、彼女たちの活動拠点は地上波テレビに留まりません。地方移住と地域創生、アパレル・コスメブランドの立ち上げ、YouTubeやSNSを軸にしたD2Cビジネスなど、多角的な展開で強固なファンコミュニティを築いています。