どんぎつねシリーズが単発の企画にとどまらず、約5年間もの長期にわたって愛された原動力は、星野源さんと吉岡里帆さんの卓越した掛け合いにあります。
どこか冴えない独身男性を演じる星野さんと、彼に思いを寄せるような素振りを見せつつ翻弄するどんぎつね。部屋のコタツで繰り広げられる2人の会話劇は、まるで良質なショートドラマを見ているかのような心地よいテンポ感を生み出していました。
年末の「年越しそば」篇や季節ごとの限定商品篇など、ストーリーが進むにつれて2人の距離感が微妙に変化していく展開に、視聴者はCMを見るたびに続きを期待する構造が確立されていました。お互いの持ち味を引き出し合う名コンビぶりが、シリーズのブランド価値を決定づけたと言えます。