夫妻が現在の徹底したセキュリティ環境を選ぶに至った背景には、過去の苦い経験と大きな転換点が存在します。それが、2011年に発生した愛犬をめぐるトラブル、いわゆるドーベルマン事件に伴う転居理由です。
当時、目黒区青葉台近辺の超高級賃貸マンション(メゾネットタイプ)に居住していた夫妻ですが、飼育していた大型犬(ドーベルマン)が同じマンションの住人に怪我を負わせてしまう事故が発生しました。被害者となった住人が転居したことに伴い、マンションの管理会社・オーナーから賃料減額分の損害賠償を求められる民事訴訟へと発展。2013年の東京高裁判決において、夫妻側に賠償金の支払いが命じられる結果となりました。
この騒動と長期にわたる裁判報道は、夫妻および幼少期だった子供たちにとって計り知れないストレスとなりました。この出来事を機に、夫妻は従来の「開放感のあるデザイナーズ物件」から、「プライバシーが幾重にも守られ、近隣トラブルを未然に防ぐ独立性と厳格な管理体制を持つ邸宅」へと住まいの選定基準を根本から見直すことになります。現在の広尾エリアへの定住は、家族の安全と平穏な生活を最優先に考えた末の必然的な選択でした。