矢沢永吉という存在が、普段ロックコンサートに足を運ばない一般的な家庭のリビングへ強烈なインパクトを与えた瞬間といえば、NHK紅白歌合戦でのサプライズ出演です。
とりわけ音楽業界を震撼させたのが、2009年の第60回記念公演における電撃的な初出場でした。事前発表なしの完全シークレットとしてNHKホールのステージに姿を現した矢沢は、メロウな「時間よ止まれ」からアッパーな「コバルトの空」へと移行するスペシャルメドレーを披露。バックステージにいた白組・紅組のトップアイドルやベテラン演歌歌手たちまでが舞台袖に駆け出し、拳を振り上げて熱狂した光景は、当時の音楽誌やスポーツ報知などの現場レポートでも「現場の空気が一瞬でライブハウスに変貌した」と驚嘆をもって報じられました。
さらにデビュー50周年を迎えた2026年の第73回紅白歌合戦においても、特別企画として特別枠で登場。当時のSNSやオンライン掲示板では「御年70を超えてあのピッチの正確さと声量は規格外」「テレビのスピーカー越しでもグルーヴが伝わってくる」といった感嘆の声が溢れかえりました。メディア関係者の間でも、この矢沢永吉紅白歌合戦メドレーは、お茶の間の視線を釘付けにしたテレビ史に残る名場面として高く評価されています。