話題性だけでなく、ファンの度肝を抜いたのがその圧倒的なクオリティです。空知英秋氏が手掛けたのは、主人公の竈門炭治郎をはじめ、煉獄杏寿郎、胡蝶しのぶ、冨岡義勇といった「柱」のメンバーを含む全10種類の描き下ろしビジュアルでした。
ギャグタッチの崩した絵柄を予想していたファンの期待を心地よく裏切り、カードに描かれていたのは劇画調の力強い筆致で描かれた本格的なキャラクターイラストでした。空知氏特有の荒々しくも繊細な描線と、キャラクターの内面を写し取るような眼光の表現は、本家とはまた異なる重厚な魅力を放ち、多くの読者を唸らせました。
ランダム配布という形式も相まって、推しキャラクターのイラストカードを求めて劇場へ複数回足を運ぶリピーターが続出。転売市場での高額取引が問題視されるほどの熱狂を生み、後に第5週特典として再配布が行われるなど、特典そのものが単独のコンテンツとして熱烈に支持されました。