だが、その平和な日常は一瞬にして崩れ去る。2011年、彼が個人のSNSで発した地上波テレビ局の偏向報道に対する疑問符は、またたく間に社会現象へと拡大した。当時、まだ「個人の発信」に対するリスクマネジメントが確立されていなかった時代において、その発言はあまりにも波紋が大きすぎたのだ。
大手芸能事務所からの移籍、出演予定作の降板、そしてネット上での果てしない論争。一人の表現者が投じた一石は、既存のメディアエコシステムを揺るがす大波となり、皮肉にも彼自身の俳優キャリアを激しく削り取っていくこととなった。