人格者として名高い監督たちが選手や保護者から絶大な信頼を勝ち取っている最大の理由は、「ベンチに入れない部員」への向き合い方にあります。
100人を超える大所帯の野球部において、甲子園のベンチに入れるのはわずか20人前後。残りの大半の選手はスタンドでの応援やサポートに回ることになります。真の名将は、そうした控え選手や記録員、学生コーチに対して誰よりも気を配ります。
ある名門校では、監督自らが控え選手の長所や日頃の貢献度を細かくノートに記録し、練習試合での出番を均等に配慮したり、進路指導において一人ひとりの希望に全力で応えたりしています。「補欠の部員が腐らず、チームのために誇りを持って声を出せるチームこそが本物」という信念を行動で示すからこそ、選手はもちろん、保護者からも「この監督に我が子を預けて本当に良かった」と深い感謝が寄せられるのです。